1941年に設立された米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターは、全米で最も優秀ながん専門施設のひとつで、がん研究において世界の中心となるべく、さらなる歩みを続けています。MDアンダーソンがんセンターのがん患者さんに対するチーム医療体制(Multidisciplinary Cancer Care Approach)は、高度な医療を効率よく提供する画期的なシステムとして高い評価を得ています。
本教育プログラムは、日本のがん専門医療従事者を対象に、MDアンダーソンがんセンターの先進的かつシステマチックながん治療の集学的アプローチをご紹介し、がんのチーム医療(チームオンコロジー)の普及と、患者さんががんのチーム医療の参加者としてその中心になるための支援を目的としています。
Mission
ジャパン チームオンコロジー プログラムは、リーダーシップおよびキャリア形成に関する最高品位の教育プログラムを提供し、患者中心のがんチーム医療を推進するオンコロジーリーダーとしての能力、技能、行動力を育てます。
Vision
ジャパン チームオンコロジー プログラムは、チームサイエンスの推進と社会に開かれたコミュニケーションを通じ、患者だけでなく、非医療者、各分野のステークホルダーの参加するがんチーム医療を実現します。
チーム医療の定義
チームとは、ある共通の使命・価値観・信念(ミッション)を持ち、望ましい将来像・実現したい世界観(ビジョン)を共有した集団を意味し、ただ単に集合を意味するグループとは異なります。
チーム医療は、患者自身もチームの一員と考え医療に参加し、医療に関わる全ての職種がそれぞれの専門性を発揮することで、患者の満足度をより高めることを目指した医療を指します。
チーム医療に関わる職種は、医師、看護師、薬剤師、栄養士など、直接医療を提供するチームのみならず、福祉職、心理職、スピリチュアルケアなど患者および家族のサポートを行うチーム、家族・友人、企業、マスコミ、政府などを含めた医療や患者を囲む社会資源からなるチームも含まれます。
従来の医療は、医師を頂点とした指示体制に基づく診療活動であったが、チーム医療は、各職種が平等な関係にあります。また、それぞれの職種が持つ専門的な意見をもとに患者と共に議論し、そこで得られたチームのコンセンサスに基づき、協働しながら行う医療です。それゆえ、各職種の行動はチームとして責任を負う必要があります。さらに、チーム医療では、状況に応じて、それぞれの職種がリーダーシップを発揮し、相互尊重することが求められます。
(ジャパン チームオンコロジー プログラム(J-TOP)チューターにより2009年5月作成)
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